最近、機序に基づく細かいモデルの大事さを主張することが多かった。私はどちらかといえば統計を重視してきたから、これが変化のように思われるかもしれないなぁと思う。 が、統計の重要度は私の中では変わっておらずむしろ上昇している。 統計の最も優れた力は、誤差とそうでないものを定量的に切り分ける力が強いこと、というかそれができる唯一の学問であることだ。そこについての統計学の貢献を否定することなどできはしない。 そしてこれは、私たちが世界をどういうふうに見るかという点と密接に関与している。世界は不確実でありそれをなくすことは誰にもできはしない。実験科学の再現性なんて、生物医学領域にでもなればもう、誰かがみて「だいたい同じような結果」がでるということであって、生データの数値の一つ一つが一致するなんてことあろうはずもない。だから私たちは、確たるものとゆらぎを区別する方法を常に求めているのだ。 重要なのは、
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