雑記 | 01:08 | 1.文明開化の象徴、ザンギリ頭「ザンギリ頭を叩いてみれば、文明開化の音がする」これは、明治時代の初めに、流行した言葉。ザンギリ頭とは、時代劇などで見るような、江戸時代までの男性の一般的な髪型「ちょんまげ」を切り落として、断髪にしたスタイルのこと。 明治政府は、「欧米に追いつけ追い越せ」と、西洋文化・思想の導入に積極的で、特に外国との間に結ばれた不平等条約の改正のために、日本が文明国であることを諸外国に示そうと、日本古来の風俗や制度の西洋化する「文明開化」を積極的に進めた。 その一環として1871年(明治4年)8月9日に発布されたのが、「散髪脱刀勝手令」(断髪令)。武家社会の象徴でもある「ちょんまげ」を切り落とし、ザンギリ頭にすることを推奨した。ちなみに断髪が推奨された根拠として、「断髪は頭脳を保護する」などの理由が付されていた。ただし、この断髪令には強制力がなかっ