一介の新聞記者が本社からの人事を33年間無視し続け、接待用に超高級レストランを経営し、市政に介入し、そして私腹を肥やす。うまく演出すればハリウッド映画にでもなりそうな話だ。 とはいえここ中国。新聞記者がインサイダー情報を元に株をやったり、もっと悪い何かをして私腹を肥やしたというのは良く聞く話だ。それは(別に新聞記者に限らないが)職業倫理が全体的に低いということもあるが、雇用が不安定だったり収入が低いということも関係している。このあたりの事情は福島香織さんの「中国のマスゴミ」やふるまいよしこさんの「中国メディア戦争」などを読むと豊富な事例と共に紹介されている。 しかし、さすがに(田舎の市レベルとはいえ、200万の人口がいる都市である)政治に介入し、それを牛耳った記者というのは聞いたことがなかった。今回は有名経済誌である財新が昨年10月に掲載したそんなお話を紹介したい。 記事はこの人物の強烈な
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