エントランスを過ぎると、いきなり土砂降りの雨に見舞われた。もちろん、本当に雨がしたたっているわけではない。 目の前には猛烈に降る雨の映像、その向こうには鬱蒼とした森林が広がっている。 ここは、2014年4月に三重県津市にオープンした三重県総合博物館の「基本展示室」(常設展示)。この雨の演出は、国内屈指の多雨地帯である三重の大台ケ原を紹介するコーナーだ。 ついで、目を引くのが、見上げるような岩山に立つカモシカだ。 このように、ここは展示空間を活かしたジオラマが人目を引く。単に大がかりなだけではなく、一つのジオラマで多様な説明をしている。 例えばこのカモシカのジオラマでは、カモシカはもちろん、御在所岳をはじめとする鈴鹿山脈の植生や、樹氷や霧氷の形成、さらに脇には洞窟の入口部分が再現されており、洞窟の生物相の説明にまで至る。 展示されている自然史系のジオラマでは、一見見落としてしまいそうな、虫の
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