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ブックマーク / www.natureasia.com (16)

  • 化学:生命の化学的起源がどのように形成されたかという謎の解明に向けた熱い流れ | Nature | Nature Portfolio

    生命の化学的起源に関係のある分子が、火山や地熱系に見られる岩の割れ目を通る熱流によって精製され得ることが実験室実験で明らかになった。このことを報告する論文が、Natureに掲載される。今回の研究から、生命の最初の構成要素が複雑な化学混合物からどのように形成されたかについての説明が得られた。 生体高分子とその成分の形成は、初期地球における生命の起源の重要な瞬間だった。しかし、そうした経路を実験室内で再現するのは困難で、多くの場合、これらの複雑な反応から数多くの副産物が生じる。このことは、生物を構成する生体関連物質が無視できる程度に少ないことを意味する。こうした要素を精製する方法を考案しようとするこれまでの試みでは、一度に広範囲の分子を単離することができず、方法の特異性に限界があった。 今回、Christof Mastらは、地質学的な発想によって作られた、微小な亀裂(厚さ170マイクロメートル

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    advblog 2024/04/15
  • 生態学:「wood-wide web」のエビデンスを調べる | Nature Ecology & Evolution | Nature Portfolio

    生態学:「wood-wide web」のエビデンスを調べる Nature Ecology & Evolution 2023年2月14日 Ecology: Exploring the evidence behind the ‘wood-wide web’ 「wood-wide web」の異称を持つ共有菌根ネットワーク(common mycorrhizal network)と、それが森林で担っている役割に関して、引用の偏りと結果の過剰解釈が誤解を導いている可能性があると主張するPerspectiveが、Nature Ecology & Evolutionに掲載される。文献の見直しと引用の分析に基づくその知見は、菌根菌のネットワークに関する3つの一般的な主張が科学的なエビデンスによる十分な支持を欠くことを示唆している。 森林の樹木を含めて、植物種には菌根菌との協力から利益を得ているものが多い。菌

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    advblog 2023/02/14
  • 人類学:ボルネオ島で発見された最古の外科的な肢切断の証拠 | Nature | Nature Portfolio

    インドネシアのボルネオ島で発見され約3万1000年前のものとされた人骨について、左足が外科的に切断されており、人は回復していたという研究報告を示した論文が、Nature に掲載される。この研究知見は、熱帯アジアで高度な外科的処置が実施され、現存する記録よりも数千年も前のことだったことを示唆している。 切断術を行うためには、人体組織と外科衛生に関する広範な知識と相当程度の技術的熟練が必要とされる。現代の臨床開発(消毒薬など)がなされるまでの時代は、切断手術を受けた人のほとんどが失血、ショックあるいはその後の感染症で死亡していた。これまでに知られている最古の複雑な手術は、新石器時代の約7000年前にフランスの農民が受けた左前腕切断術で、部分的に治癒していた。 今回、Tim Maloneyたちは、少なくとも3万1000年前、おそらく子どもの頃に左下肢の下3分の1を外科的に切断する手術を受けたボ

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    advblog 2022/09/08
  • 進化:ペンギンの進化に関する新知見 | Nature Communications | Nature Portfolio

    ペンギンの進化に関する新たな知見を発表する論文が、Nature Communications に掲載される。今回の研究によって得られた知見は、ペンギンがどのように海洋環境に移ったのかという点と地球上で最も過酷な環境にどのように適応できているのかという点を理解する上で役立つ。 ペンギンは、6000万年以上前に出現し、海洋に高度に特化したボディープランを持つようになった。また、ペンギンは、極域に氷床が形成されるまでに飛行能力を失い、翼を使って海に飛び込めるようになっていた。これまでの研究で、ペンギンの現生種の多様化が明確に示されたが、サンプリングの問題のために十分な研究が行われておらず、絶滅種を統合できていない。 今回、Theresa Coleたちは、全てのペンギンの現生系統と最近絶滅した系統のゲノムデータと化石から得たデータを組み合わせたデータセットを分析して、ペンギンの進化史を再構築した。

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    advblog 2022/07/20
  • Nature ハイライト:広域の機構による特異的なニューロン配線の調節 | Nature | Nature Portfolio

    神経科学:広域の機構による特異的なニューロン配線の調節 2022年3月3日 Nature 603, 7899 S Zipurskyたちは今回、ショウジョウバエの視覚系において、時間的転写モジュールの調節がニューロンの配線にどのような影響を及ぼすかを調べている。

    Nature ハイライト:広域の機構による特異的なニューロン配線の調節 | Nature | Nature Portfolio
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    advblog 2022/03/03
  • Nature ハイライト:皮膚のような高速電子デバイス | Nature | Nature Portfolio

    材料科学:皮膚のような高速電子デバイス 2021年12月9日 Nature 600, 7888 皮膚密着型の伸縮性電子デバイスプラットフォームが、多くのウエアラブル生物医学デバイス向けに開発されている。しかし、こうしたプラットフォームの大半は、動作速度が従来の電子デバイスより数桁遅く、ワイヤレス通信信号に適合させようとすると、問題になる可能性がある。松久直司(慶應義塾大学ほか)たちは今回、メガヘルツ領域の周波数で良好に動作する伸縮性ポリマーダイオードを設計している。こうしたポリマーダイオードは、他の伸縮性部品(特に、伸縮性受動RFIDタグ)と完全に一体化できるので、システム全体をワイヤレスで給電し、動作させることができる。

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    advblog 2021/12/09
  • 古生物学:チリで発見されたアンキロサウルスの新種 | Nature | Nature Portfolio

    チリの亜南極地域で発見され、アンキロサウルスの新種とされる化石が、装甲恐竜の起源と初期進化についての新たな手掛かりをもたらしている。この知見を報告する論文が、Nature に掲載される。今回の知見は、Stegouros elengassenが武器となる大きな尾を進化させており、これが他の恐竜には見られない特徴であることを明らかにした。 かつてパンゲア超大陸の一部だった北方のローラシア大陸で発見された曲竜下目アンキロサウルスは、多様性に満ちた恐竜種で、詳しく研究されている。これに対して、南方のゴンドワナ大陸のアンキロサウルスには、最古のアンキロサウルスが含まれている可能性が高いと考えられているが、その化石はほとんど見つかっておらず、解明が進んでいない。 今回、Alexander Vargasたちは、チリ最南端のマガリャネスで発見された、保存状態が良好でほぼ完全な骨格化石が、後期白亜紀(約71

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    advblog 2021/12/02
  • 科学を変えた10のコンピューターコード | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    Fortranからプレプリントアーカイブまで、プログラミングとプラットフォームの進歩は、生物学、気候科学、物理学を新たな高みへと導いた。 2019年、イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)のチームは、ブラックホールの実際の姿を初めて世界に見せてくれた。彼らが発表したリング状に輝く天体の画像は、従来の写真とは違い、計算によって得られたものだ。具体的には、米国、メキシコ、チリ、スペイン、南極点の電波望遠鏡が捉えたデータを数学的に変換することによって得られたのだ1。研究チームは、その知見を記載する論文とともに、ブラックホールの撮影に用いたプログラミングコードも公開した。科学コミュニティーが自分たちのやり方を確認し、それを足場にできるようにするためである。 このようなパターンは、ますます一般的になりつつある。天文学から動物学まで、現代のあらゆる偉大な科学的発見の背後にはコンピューターがある。

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    advblog 2021/10/06
  • Nature ハイライト:SARS-CoV-2デルタ変異株の抗体による中和 | Nature | Nature Portfolio

    コロナウイルス:SARS-CoV-2デルタ変異株の抗体による中和 2021年8月12日 Nature 596, 7871 D Planasたちは今回、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)デルタ変異株(B.1.617.2)に対する抗体による中和について報告している。彼らは、三量体スパイクタンパク質との関連でB.1.617.2特異的な変異の位置を示し、真正のB1.617.2が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療の緊急使用の認可を得た特定のモノクローナル抗体では中和されないことを実証している。著者たちは、B.1.617.2がCOVID-19から回復した人の血清による中和を回避するという証拠を提示している。ファイザー–バイオンテック社あるいはアストラゼネカ社のCOVID-19ワクチンの初回投与を受けた人の血清は、アルファ変異株(B.1.1.7)をいくらか阻害す

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    advblog 2021/08/13
  • SARS-CoV-2:B.1.351、B.1.1.7変異株は抗体による中和に強く抵抗することが実験室で判明した | Nature | Nature Portfolio

    SARS-CoV-2:B.1.351、B.1.1.7変異株は抗体による中和に強く抵抗することが実験室で判明した Nature 2021年3月8日 重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のB.1.351変異株(南アフリカ共和国で最初に検出された)とB.1.1.7変異株(英国で最初に検出された)は、抗体による中和に対する抵抗性が高まっていることが実験室での実験によって明らかになった。この知見は、現在の抗体療法とワクチンの効果が、SARS-CoV-2の変異株の一部に対して弱い可能性を示唆している。この研究結果を報告する論文が、Nature に掲載される。 SARS-CoV-2ウイルスの特定部位を標的とするモノクローナル抗体は、病院で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に用いられているが、この治療薬は、2019年に出現したSARS-CoV-2の最初の変異株に効く

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    advblog 2021/03/16
  • 謎の恐竜デイノケイルスの全貌が明らかに | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    長く謎に包まれていた恐竜デイノケイルスの全身骨格が発見され、巨大化と共に奇妙な特徴の数々を獲得した、極めて個性的な姿が明らかになった。 Michael Skrepnick 1965年の夏、モンゴル南部のゴビ砂漠で、長さ2.4mもある巨大な恐竜の前肢の化石が発見された。この前肢の化石には3指であったことを示す指骨やかぎ爪、肩帯などが含まれており、これらの特徴から新種の獣脚類恐竜であることが明らかになった。前肢の長さが既知のどの二足歩行動物のものよりも長い(ただし翼竜などの飛翔動物の翼は除く)ことから、「尋常ではない恐ろしい手」を意味するデイノケイルス・ミリフィクス(Deinocheirus mirificus;Deinocheirusはギリシャ語で「恐ろしい手」、mirificusはラテン語で「尋常ではない」を意味する)と名付けられたが、前肢と肩帯の骨以外では肋骨や椎骨の小さな破片しか発見

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    advblog 2019/07/08
  • アルカリ金属の爆発の秘密が明らかに | Nature ダイジェスト | Nature Research

    アルカリ金属を水に入れると派手に爆発する。化学の授業でおなじみのこの実験の反応機構が、実は長く誤解されてきたことが、ハイスピードカメラを使った研究で判明した。 ナトリウム‐カリウム合金の液滴が水中に落下する様子。左側は水面を斜め上から、右側は水面を斜め下から捉えた画像。金属液滴が水面に触れた直後、超高速でスパイクが形成されている様子が見て取れる。また、スパイクが成長していく過程では液滴周囲の溶液が青紫色に変化している。 Ref.1 金属ナトリウムや金属カリウムの塊を水中に投げ入れ、爆発を眺める。化学を使った悪ふざけの定番ともいえるこの爆発反応は、アルカリ金属の高い反応性を説明する実験として、何世代にもわたり化学を学ぶ学生たちを驚嘆させてきた。ところが今回、これまで単純明快とされてきたその反応機構の裏に、一連の興味深いプロセスが隠されていたことが明らかになった1。 アルカリ金属が水と接触して

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    advblog 2018/12/20
  • 菅野 了次氏、加藤 祐樹氏:次世代電池を牽引する、全固体電池開発 | 著者インタビュー | Nature Energy | Nature Portfolio

    現在主流のリチウムイオン電池の電解質は可燃性の有機溶媒であり、漏出や過熱などの安定性に課題を抱えている。電解質を固体材料に置き換える全固体電池は、これらの課題を解決し得るとして期待が高まっているが、その実現には、有機電解質以上のイオン伝導体が必要。菅野教授らの研究グループは2011年に発見した有機溶媒系に匹敵する超イオン伝導体Li10GeP2S12を足掛かりに、新にLi9.54Si1.74P1.44S11.7Cl0.3など二つの有望物質を発見。これを使った全固体電池はリチウムイオン電池を上回る次世代電池になりうることを確認した。 ―― 今回、念願の材料を手にしたということですね。 菅野氏: 我々は試行錯誤を繰り返しながら物質探索を続け、2011年には、イオン伝導率が有機電解質に匹敵するセラミックス材料Li10GeP2S12(LGPS=リチウム・ゲルマニウム・リン・硫黄)を開発しました1。た

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    advblog 2017/07/25
  • 抱き枕型の通信メディアを使うとコルチゾール値が減少する | おすすめのコンテンツ | Scientific Reports | Nature Portfolio

    抱き枕型の通信メディアを使うとコルチゾール値が減少する Huggable communication medium decreases cortisol levels 2013年10月23日 Scientific Reports 3 : 3034 doi: 10.1038/srep03034 人間同士の体の接触は、身体的および心理的な苦痛を和らげる場合があり、それゆえ社会的交流の基要素の1つとなっている。こうした人間同士の接触に伴って見られる心理的および生理的効果を再現するため、触って気持ちのよい感触を通信機器に実装させることへの関心が高まっている。しかし、そうした機器との身体的接触が、実際の人間同士の接触で見られるような客観的に測定できる内分泌系への効果をもたらすかどうかは、まだ分かっていなかった。我々はこの可能性を直接的に検証するため、抱き枕型の通信機器を用いた会話の前後で、ストレス

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    advblog 2014/01/15
  • 科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる | Nature 日本語版 Focus | Nature Research

    広告企画 Nature 2012年6月28日号 理系に進んだ女性に「リケジョ(= 理系女子)」という愛称がつけられている。結婚や子育てをしつつ、第一線で活 躍する女性の科学者や宇宙飛行士などの姿が報道される機会も少なくない。ただし数値的には、理系学部や研究者における女性の割合はかなり低い。日政府は1999年に『男女共同参画社会基法』を制定し、現在は「第3次男女共同参画基計画」において「2020年までに、社会のあらゆる分野で指導的地位を占める女性の割合を30%に」とする目標を掲げている。女性にとって、「理系を選択する」、「研究の中心的立場をこなす」とはどういうことなのか。リケジョ研究者のキャリアパスや支援の現状を探り、課題を浮き彫りにする。 サイエンスライター 西村尚子 理系における女性研究者のあゆみ 意外に思われるかもしれないが、近代科学の扉は、権力を握り、時間をもてあましていた中世

    科学に挑む女性研究者たち キャリアパスの現状と課題にせまる | Nature 日本語版 Focus | Nature Research
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    advblog 2013/01/08
  • 日本の地震学、改革の時 :: Nature Comment

    Nature, (2011年) | doi:10.1038/nature10105 Published online 14 April 2011 日の地震学、改革の時 東京大学のロバート・ゲラー教授は「日政府は、欠陥手法を用いた確率論的地震動予測も、仮想にすぎない東海地震に基づく不毛な短期的地震予知も、即刻やめるべきだ」と主張する。 Robert Geller 石橋克彦・神戸大学名誉教授をはじめとする一部の地震学者が、20年以上も前から地震や津波による原子力発電所の損壊と放射性物質の漏洩の危険性を指摘してきたにもかかわらず、この指摘はほとんど顧みられることはなかった。3月11日のマグニチュード9.1の東北地震(東日大震災)のあとでさえ、テレビなどで今回起きた地震と津波を「想定外」と語る解説者は多い。 ならば、「想定内」の地震とは何なのか。それは、日政府の地震調査研究推進部(以下

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    advblog 2011/04/14
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