東北随一の繁華街・仙台国分町からほど近い仙台市青葉区一番町の一角。灯りがともった提灯が一際目を引く「魅知国定席 花座(みちのくじょうせき はなざ)」は、いつでも気軽に「笑い」を楽しめる東北唯一の常設寄席です。「寄席」と聞くと、「敷居が高い」というイメージを抱く方も多いかもしれませんが、今回の特集では、そんなイメージを変える花座の楽しみ方をご紹介します。仙台の落語文化を盛り上げるために奮闘する若手落語家たちの活動にも注目です。 ●魅知国定席 花座ってどんな場所? 落語芸術協会仙台事務所が運営する「魅知国定席 花座(以下、花座)」の始まりは、2010年にスタートした寄席イベント「魅知国仙台寄席」。「東北に演芸文化を根付かせたい」という想いから月に1度、仙台市内中心部で行われてきました。東日本大震災発生時には開催が難しい状況に陥りましたが、「次回も開催してほしい」「もっと実施日数を増やしてほしい