ツール・ド・フランス2022現地レポートby小俣雄風太 2022年ツールが終わった今、固定観念をアップデートしよう 2022年のツール・ド・フランスは1日も退屈するステージのない、目まぐるしく白熱した3週間だった。ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)という新たなチャンピオンを迎えた今、そう断言することに異論はないだろう。現地でツールを追った小俣雄風太が、レースに訪れた変革について綴った。 2022年ツールを沸かせたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ) photo:A.S.O. 最終ステージ、パリ・シャンゼリゼへ向かう選手たちが集団のあちこちで談笑しているシーンが映し出され、フランステレビジョンのコメンテーターは、「選手たちはこの3週間で初めてゆっくり話ができています。今大会は、最初から最後まで全力のレースが続きましたから」と伝えたが、まったくそれは正しいと思