2008年5月25日のブックマーク (2件)

  • 「エコノミスト」より:まちがった預言者マルサス

    (The Economist Vol 387, No. 8580 (2008/5/17-23) p.87, "Economics focus: Malthus, the false prophet") トマス・マルサス 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 悲観的な司祭にして初期の政治経済学者だったマルサスは、いまも昔もまちがっている。 料価格の驚くほどの高騰は、多くの国で暴動や不穏を生み出し、アメリカやヨーロッパの比較的裕福な人々ですらその影響を身をもって感じるようになっている。おかげで、グローバル市場が世界 70 億人の腹を満たせるという信頼は揺らぎ始めている。慢性的な不足の時代が始まったのではないかという恐れが生じた結果として、トマス・マルサスの名前が再び出回るようになってきた。でもかれの見方がいまになって当てはまるようになったとしたら、それは過去二世紀の経験

  • 「エコノミスト」より:マイクロファイナンスと高利貸し

    (The Economist Vol 387, No. 8580 (2008/5/17-23) p.87, "Poor People, rich returns") グラミン銀行店ビル。 こんなビルが建つくらい儲かってます 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 貧乏人から利益をあげるのは許されるのだろうか メキシコの貧乏人向け融資業社コンパルタモスバンコが一年ほど前に株式を公開して以来、大流行のマイクロファイナンス業界には亀裂が広がりつつある。伝統的な慈善っぽいマイクロファイナンス――融資などの金融サービスを使って人々を極貧から引き上げようとするもの――の支持者にとって、コンパルタモスの IPO は、資家たちが貧乏人をダシに儲けようとする強欲な動きを象徴するものとなっている。一方で同社の支持者から見れば、同社の当初の成功(最近はいま一つ株価に元気がないが)は、単な