米国のメディアは収入減から窮地に立たされ、各社は新しいビジネスモデルを必死で模索している(関連記事「メディアのリストラが加速」)。 前回の本欄は、新聞・雑誌サイトの課金代行サービスを提供するベンチャー企業「ジャーナリズム・オンライン」について扱った(「米新聞・雑誌のネット版、課金に向けて舵を切る」)。 その一方で、「コンテンツは無料」との認識が定着した現状ではネット上での課金は難しいので、寄付を募る方が効果的だとする見方もある。そして、ネット上での寄付を可能にしようとするベンチャー企業も複数の会社が設立されるに至っている。 今回は、そうしたベンチャー企業の中から、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で自分はいかなる人物かを明らかにするのが定着した流れを踏まえてシリコンバレーで創業したカチングル社を取り上げる。