利島 「R1000プロジェクト」とは、工場を「ショールーム化」する試みであり、ソリューション提案の場にすることでもある。ロボットによる自動化のメリットを顧客に目で見て確かめてもらうことは重要だし、景気回復で忙しくなれば手が回らなくなる。だから、景気が悪くても「予算を必要なだけ使え」と言っている。 工場に導入するロボットの理想は、そのまま顧客が買って帰ってもいいようなソリューションだ。まだロボットでは無理だろう、という先入観を持たれている作業も、ロボットに任せていきたいと考えている。例えば、柔らかいケーブルを手に取ってプラグに差すような作業がそうだ。まだ実用化に数年はかかりそうだが、必ず実現させたい。 安川電機の工場は、ロボットがロボットを生産するというレベルには、まだ達していない。現時点でロボット化に関する100種のテーマが挙がってきているが、そのうち数十は実現可能だろう。今期はそのうち、