By Mark Gebhardt, MD and Peter J. Buecker, MD 日本語訳 秋山 達 - Toru Akiyama, MD, PhD Also available in English はじめに “脂肪肉腫”には本質的に良性であるものから悪性、つまり、より活動性が高く、再発や転移を起こしやすいものまで、幅広い悪性度の腫瘍が含まれる。脂肪肉腫にはいくつかの組織亜型があり、それぞれの亜型の特徴や病態に応じて適した治療と経過観察が行われる。脂肪肉腫に対する評価法や治療法の多くは、原則的に他の軟部肉腫のものと同様であるが、脂肪肉腫には特有の多くの特徴があるので、脂肪肉腫の評価と治療には特別な考慮を必要とする。脂肪肉腫の治療には多職種チームによる取り組みを必要とし、肉腫治療の経験が豊富な病院で行われるべきである。 背景 他のがんと比較し、軟部肉腫は比較的まれである。アメリカ