最近はあまり聞かなくなりましたが、昔の精神医学には「精神病(せいしんびょう)」という概念がありました。 古い概念であるため、医学の発展とともにほとんど使われなくなりましたが、現在でも一部の診断基準には「精神病」という概念が残っており、 「精神病性の特徴を伴ううつ病」 「気分に一致する精神病性の特徴を伴う双極性障害」 などのように使われています。 「精神病」というと「精神科の病気の総称(=精神疾患)」だと誤解されがちですが、実は「精神病」と「精神疾患」というのは正確には異なる概念になります。 ではこの「精神病」というのは、どのような状態なのでしょうか。そして「精神疾患」とはどのように異なるのでしょうか。 「精神病」という概念はどのような意味があって作られ、なぜ現在では使われなくなってきたのでしょうか。 ここでは「精神病」という概念について詳しく説明させていただきます。 1.精神病とは 精神病
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