2023年8月17日のブックマーク (1件)

  • 平野啓一郎 著『三島由紀夫論』より。執筆開始から23年。670頁の大作。読まねばならない! - 田舎教師ときどき都会教師

    書は、三島が最後の行動に至る軌跡を、その作品に表現された思想に忠実に辿るものだが、では、その死が必然的なものであり、不可避であったかと言えば、必ずしもそうとは思わない。三島自身が政治思想の偶然性を強調している通り、『鏡子の家』に対する文壇の無理解など、人は深く傷ついているが、今にしてみれば、くだらないと言えなくもない出来事の影響が大きく、彼の最も微妙なその第三期次第では、違った四期を迎えていたであろう。 (平野啓一郎『三島由紀夫論』新潮社、2023) こんばんは。国家が、とか、天皇が、とか、三島が、とか、おそらくそんなことは1ミリも考えずに、旅先の写真とともに「めっちゃ楽しんでいます!」なんてメッセージをくれる職場の若者たちって、 三島由紀夫よりも賢い。 そう思うのですが、どうでしょうか。平野啓一郎さんも《三島には一貫して、知性に対する軽蔑があり、行動家の無知・無学を純粋さの証明のよう

    平野啓一郎 著『三島由紀夫論』より。執筆開始から23年。670頁の大作。読まねばならない! - 田舎教師ときどき都会教師
    age60-boy
    age60-boy 2023/08/17
    三島はずっと夭折への憧れが強く、その時期を過ぎた後は、織田信長の47歳や西郷隆盛の49歳が限度と考えていたようですね。三島と石原の差は、年齢からくる戦争体験の重さの違いもあるように思います。