今次衆議院総選挙には、11月24日現在で14党もの政党が名乗りを上げている。比例代表選挙もあり、どの政党に投票しようか悩む有権者も多いだろう。 悩むのも無理はない。ただ、多党傾向を批判してばかりもいられない。今次衆議院総選挙では、問われるべき争点も多いからだ。2つの争点(IとII)があって、それぞれに賛否が分かれているとすれば、Iに賛成・IIに賛成、Iに賛成・IIに反対、Iに反対・IIに賛成、Iに反対・IIに反対、と4つの意見を主張する政党(ないし政党群)が出てきても不思議ではない。例えば、TPP推進と脱原発をとってみてもよい。それだけではない。争点が3つになれば、賛否が分かれれば2の3乗で8つとなる。 ともあれ、多くの政党が名乗りを上げる中で、有権者が与えられるのは小選挙区で1票、比例代表区に1票、それだけである。この投票で何をどうしろというのか、と言いたくなる。この気持ちの捌け口をどこ