去年はいい年になるだろう 作者: 山本弘出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2010/04/02メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 104回この商品を含むブログ (41件) を見る ・・・タイトルからしてP.K.ディックの『去年を待ちながら』を思い出す人がいるかもしれないが、そしてじっさい確かに歴史改変パラレルワールド物のSFなんだけれども、わたしはこの人の近年の作品を「おとうさん文学」としてカテゴライズしたほうがいいんじゃないかと思っている。 「おとうさん文学」というのは、まあそのまんまなんだけれど、「おとうさん」が「おとうさん」の視点から子供に残す文学、とでもいうか。たとえば小林信彦が娘の誕生にまつわるバタバタ感をエッセイにした『パパは神様じゃない』とか、娘を主人公のモデルにした『変人十二面相』とかがそうだ。 パパは神様じゃない (ちくま文庫) 作者: 小林信彦出版社/メ
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