ソウル市を訪問中の大阪府の橋下徹知事は4日、地方分権をテーマに講演し、「民主党が地方分権を進めてくれなければ、次の選挙で落とすべく政治的な闘いをしていく」と述べ、新政権にマニフェスト(政権公約)に掲げた分権項目の具体化を迫っていく考えを示した。 橋下知事は衆院選で各政党に対し、マニフェストへ地方分権関連の項目を盛り込むよう求めた経緯について「選挙で国会議員に揺さぶりをかけようと考えた」と説明。「その結果、自民党も民主党も地方分権をやらないと政権を奪われると認識するようになった」と成果を強調した。 この経験を踏まえ橋下知事は、地方分権実現には、地方が国と闘い権限を奪い取る「政治闘争が不可欠」と訴え「アジアで分権を実現するために、国を超えた闘争をしていきたい。一緒に闘おう」と呼び掛けた。(共同)