東日本の大災害によって国民は改めて、我々の国土が危うい構造の上に在るかを知らされた。三つの大プレイトが日本の足元でぶつかりひしめき合い、かつこの国土は北はアラスカから発して日本で分岐し東はマリアナ諸島、西はフィリピンに至る世界最大の火山脈の上にのっかっているのだ。その証しに首都東京のどこを掘っても温泉が出る。 ミッドウェイから西に一千マイルの海底には、天皇海底火山脈と呼ばれる海底山脈の起点の神武という名の海底火山が在り、そこから北に向かって発してアラスカまで、日本列島に平行して歴代天皇の名前が付された数多くの海底火山がつらなっている。今回の大災害もそうした地勢からすれば地球構造的には必然ということなのだろう。 ということで、日本中の都市は今さらの災害対策を強いられている。東京もまた同断のことだが、日本の首都東京は世界に例が無く極度な集中集積の進んだ巨大都市であって、それ故にこの国の心臓であ