NHK大河ドラマ「天地人」の10日放送分の中で、ごく短いカットを挿入して人間の潜在意識に影響を与える「サブリミナル技法」に似た演出をしていたことが、13日わかった。 同番組中、本能寺が爆発するシーンの直前に、「天地人」に対応する空、水田、明智光秀役の俳優の横顔の3つのカットが計0.2秒間映し出された。NHKによると放送後、視聴者から「サブリミナル技法ではないか」という問い合わせが2件あったという。 サブリミナル技法について、NHKは国内番組基準の中で「通常知覚できない技法で、潜在意識に働きかける表現はしない」と定めている。 NHK広報部は「死を目前にした織田信長の気持ちを印象的に伝えたいと考えての演出。時間は短くても知覚でき、ドラマとも関連のあるカットで、サブリミナル技法ではない」としている。