任期途中の辞職が決まった大阪府の橋下徹知事(42)が22日未明、大阪市長選(11月27日投開票)へのくら替え立候補を明言した。 辞職後の去就についてかたくなに口を閉ざしてきた知事から飛び出した未明の「出馬宣言」。知事から政令市長への転身は前例がなく、市長選が大阪都構想を巡る「主戦場」となる。橋下氏の市長選出馬に懐疑的だった市幹部は「本当に大阪市を解体するつもりなのか」と憤った。 「今何とかしなければ、大阪に未来はない。大阪都に挑戦させていただきたい」 22日午前3時15分、前日の本会議開会から14時間余り。橋下知事は議案採決時にはしていなかったネクタイを締め、本会議場で退任あいさつに臨んだ。眉間にしわを寄せた採決時の険しさが消え、穏やかな表情を見せた。 直前、議長に辞職願を手渡した際、知事はうっすら涙を浮かべていたという。 終了後、橋下知事は約50人の報道陣に囲まれ、取りざたされた大阪市長