取材に答えるベアテ・シロタ・ゴードンさん=2005年4月、東京・新宿 【ニューヨーク=中井大助】第2次世界大戦後に連合国軍総司令部(GHQ)の一員として日本国憲法の草案作成に携わり、男女平等などの条文を盛り込んだベアテ・シロタ・ゴードンさんが30日、ニューヨークで死去した。89歳だった。追悼式などは後日行う。 長女のニコルさんによると、最期の言葉は日本国憲法に盛り込まれた平和条項と、女性の権利を守ってほしい、という趣旨だった。追悼の意を示したい場合は、作家の大江健三郎さんらが憲法9条を守ろうと活動を続ける「九条の会」への支援を求めている。 1923年、オーストリア生まれ。著名ピアニストだった父のレオ・シロタさんが東京音楽学校の教授に就任したことをきっかけに29年に来日し、幼少期を日本で過ごした。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインす