医療法人徳洲会グループが昨年12月の東京都知事選前、猪瀬直樹都知事側に現金5千万円を提供していたとされた問題で、猪瀬氏は22日午後、報道陣の取材に応じ「あくまで個人として借用を申し入れた」などと語った。関係者によると、現金は今年9月17日に東京地検特捜部がグループを家宅捜索した後、返却されたという。猪瀬氏が東京都選挙管理委員会に提出した選挙運動費用収支報告書には、グループからの収入についての記載はなかった。 猪瀬氏は、個人として借用を申し入れたとした上で、「思ったほど選挙にお金が掛からず、早く返そうと思っていた。今年1~2月ごろに返済を申し入れたが、徳洲会側の都合もあり遅れていた。時間が遅れて(特捜部の捜索と)たまたま返済の時期が重なった」などと説明した。 猪瀬氏や関係者によると、猪瀬氏は副知事だった昨年11月上旬、知人らとともに湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)を訪れ、療養生活を送るグル