台風の接近に伴う大雨で、東京電力福島第一原子力発電所では雨水が排水路のせきを乗り越えて港湾の外の海に流れ出しているのが見つかり、東京電力で放射性物質の濃度などの監視を続けています。 この排水路は、ことし2月に汚染された雨水がここを通じて港の外の海に流れ出していたことが分かり、下流で雨水をせき止めてポンプでくみ上げることで、海への流出を防ぐ対策が取られていました。 ポンプは1時間当たり2000トンの雨水をくみ上げる能力があるため、東京電力は14ミリ程度の雨には対応できるとしていますが、福島第一原発周辺では台風の接近の影響で発達した雨雲がかかり、未明から断続的に激しい雨が降っていて、東京電力は雨量がポンプの能力を超えたとみています。 東京電力は前日にこの排水路で採取した雨水の放射性物質の濃度は1リットル当たり数ベクレルから数十ベクレルと、海に流しても問題ないとされる基準を下回っているとしていま