講座「文系のためのawkプログラミング入門」 今回は処理結果のデータの出力を学びます。データの出力については二つのことを考える必要があります。ひとつは出力先です。ファイルに出力するのか、コンピュータの画面に出力するのか、それともクリップボードか、などなどです。もうひとつは、出力データの形式です。これは実に様々で、改行をつけて出力するのか、改行なしで出力するのか。また数字であれば、小数点の位置を揃えて見やすくするとか、色んなやり方があります。今回はこのようなデータの出力の基本を学びます。awkでは、処理したデータを出力するときに用いる命令は、print と printf の二つがあります。従ってこの二つの命令の基本を学ぶことになります。 I 出力先の指定 出力先は様々だと上で書きましたが、実はawk自体では、二つの出力先の指定しかできません。標準出力と、ファイルへの出力の二つです。prin