ラプスとリラプス 依存症に治療において、1度の再使用のことをラプスと呼び、そこから連続使用に戻ってしまうことをリラプスと呼んで、厳密に区別をしている。先に述べたように、ラプスは現実的にしばしば起きるものであるが、そこからリラプスに陥ってしまうことを避けることが重要だからだ。 ラプスをしたとき、それを治療のなかで正直に告白できれば、何が原因でラプスにつながったのか、気持ちのゆるみ、生活の乱れ、危険な兆候はなかったのかなどについて、綿密に話し合うことができる。 治療のなかでは、薬物のことを思い出させる「引き金」を避けることと重要課題とするが、もしかすると十分にそれを避けることができていなかったのかもしれない。こうしたことについても話し合い、自分の弱点や周囲に潜んでいた落とし穴に気づき、次は同じ失敗を繰り返さないようにすることで、治療が深まるのである。 つまり、ラプスは治療を深めるチャンスであり
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