サルが偶然みずからを撮影した、いわゆる「自撮り」の写真について、動物愛護団体がサルの著作権を侵害していると訴えた裁判で、アメリカの裁判所は「動物に著作権を認めた事例がない」として、サルに著作権はないという判決を言い渡しました。 この写真は2011年にインドネシアの森林で、写真家が三脚に設置したカメラから離れた隙に、サルが偶然そのカメラでみずからを撮影したもので、歯をむき出しにして笑っているような表情が写っています。訴えに対して写真家はカメラと三脚を設置した自分に著作権があると主張していました。これについて、裁判所は6日、「これまでに動物に著作権を認めた事例がない」として、サルに著作権はないという判決を言い渡しました。 この写真の著作権を巡っては、おととしアメリカの雑誌などが大きく取り上げて以降、裁判の行方が注目されていました。