更新情報 2024.2.23 ●『ABCC・放影研と被爆者固定集団調査(LSS)の紹介:100ミリシーベルト以下の被曝影響』今中哲二 原子力資料情報室通信 No595 2024年1月 ●『飯舘村の放射能汚染:これまでとこれから』今中哲二(IISORA第11回シンポ) 月刊むすぶ 2024年1月号 2023.12.18 ●今中ほか 「原発事故にともなう内部被曝の現状把握のためのいわき市を中心とする農産物等の放射性セシウム測定」 第24回 環境放射能研究会プロシーディングス 2023年3月 ●第24回環境放射能研究会全体のプロシーディングス ●「家庭用ソーラー発電:7年間の収支メモ」 2023年12月 ● IISORA 第11回シンポジウム 「被災後12年の被害実態、暮らしと村人・村の将来を語る」 2023年11月3日 飯舘村ふれあい館 発表要旨集 ユーチューブ録画 2023.5.24 ●N
チェルノブイリ原発事故によるベラルーシでの遺伝的影響 ゲンナジー・ラズューク,佐藤幸男*,ドミトリ・ニコラエフ, イリーナ・ノビコワ ベラルーシ遺伝疾患研究所(ベラルーシ),*広島文化女子短期大学 チェルノブイリ原発事故で放出された放射能により,ベラルーシ,ロシア,ウクライナの数多くの住民が被曝し,その影響が遺伝的な損傷,とりわけ染色体の異常として現れていることは多くの研究結果によって示されている1,4,6.染色体異常の増加は,不安定型と安定型,また染色体型と染色分体型といった,いずれのタイプの異常にも認められている4,7,8.(放射線被曝に特徴的な)2動原体ならびに環状染色体といった異常とともに,化学的変異原にも共通するその他の染色体異常の増加が認められていること6,9,また実際に観察された染色体異常の頻度が被曝量推定値から計算されるものより大きいこと4,5が明らかとなっている.これらの
1 2011 年 4 月 4 日 3 月 28 日と 29 日にかけて飯舘村周辺において実施した放射線サーベイ活動の暫定報告 飯舘村周辺放射能汚染調査チーム 今中哲二(代表) 京都大学原子炉実験所 遠藤暁 広島大学大学院工学研究院 静間清 広島大学大学院工学研究院 菅井益郎 国学院大学 小澤祥司 日本大学生物資源科学部 3 月 11 日に発生した福島第1原発における事故に関連し、原発サイトから北西方向 25km~ 45km に位置する飯舘村において、福島県内の他地域に比べて汚染の大きい、ホットスポットと 推定される放射能汚染の生じていることが認められた(添付1) 。当該地域に住民が居住中である という事態の緊急性に鑑み、ホットスポットの広がりの概略を把握するため、3 月 28 日と 29 日 の両日、飯舘村当局の協力を得て放射線サーベイ活動を実施した。 ◇サーベイ参加者 今中哲二 京都大学
- 77 - チェルノブイリ事故による死者の数 今中哲二 2006 年の春は事故から 20 年ということで、テレビ、新聞などでチェルノブイリのことが大きく取 り扱われた。チェルノブイリ問題に長らくかかわってきた専門家ということなのか、私のところには 前の年の暮れ頃から多くのマスコミ関係者が取材にやってきた。彼らからまず聞かれたのは、 「今中 さん、チェルノブイリ事故では結局何人ぐらい死んだんでしょうか?死者 4000 人というチェルノブ イリ・フォーラムの報告をどう思われますか?」ということだった。 この20年間チェルノブイリのことを調べてきて私は、 (原発事故)→(放射能汚染)→(被曝影 響)という単純な図式でチェルノブイリという厄災の全体はとらえられないこと、科学的アプローチ で解明できることはその厄災の一部でしかない、 ということを肝に銘じるようになった。 それで、 「チ ェルノブイ
一方,プリピャチ市以外の周辺住民の避難が決定されたのは,事故から1週間たった5月2日のことであった.まず原発周辺10km圏の村落の避難が5月3日からはじまった.さらに周辺30km圏内の残りの村落の避難が行なわれ,5月6日にはほぼ終了した.プリピャチ市民を含め,結局13万5000人の住民がチェルノブイリ原発周辺30km圏から避難した1. 1986年8月にソ連政府がIAEA(国際原子力機関)に提出した事故報告書1(以下86年ソ連報告書)に基づくと,事故による被曝によって急性の放射線障害が現われたのは203人で,その全員が原発職員と消防士であった.そのうち28人が3カ月以内に死亡し,事故による死者は,破壊された原子炉建屋に閉じ込められた1人,事故当日に火傷で死亡した1人,他の原因による死者1人を加えて合計31人であった.一方,周辺住民の間には1件の急性放射線障害もなかったとされている.周辺住民に
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