広島県が広島市の住民や働く人を対象に計画している新型コロナウイルスの任意、無料の大規模PCR検査を巡り、県が対象エリアを中区の一部に絞った上で検査規模を約8千人へと大幅に縮小させ、19日から取り組む方針を固めたことが9日、分かった。これから感染が急拡大した場合に備えて大規模検査を実施する余地を残しつつ、課題を探るための「部分的試行」と位置付けるとみられる。 複数の関係者によると、住民向けには19日から3日間、中区の旧市民球場跡地で検体の唾液を採取する。約6千人の利用を想定しており、車に乗ったまま検体を出すドライブスルー方式も取り入れる。検体の採取は事前予約制とする。 働く人は中区の事業所から希望を募り、約2千人に受けてもらうと見込む。検査キットを送り、24日からの3日間で各事業所に集約してもらう。検査ではいずれも、複数の検体をまとめる「プール方式」を採用するという。 県は1月14日、無症状