■ 菅改造内閣発足である。 北澤・防衛、前原・外務という布陣には、率直に安堵した。 nhkニュースで、尖閣諸島絡みで波風が立った日中関係の鎮静化が、新内閣の最初の課題だと報じていたけれども、それは、おそらくは誤りであろう。新内閣が取り組むべき最初の対外政策課題は、「対米関係jの修復」である。下手に中国に甘い顔を見せれば、フィリピン、ヴェトナムといった南シナ海沿海諸国が不安になる。既に、政策のトレンドは転換している。 北澤・前原の「安保ライン」に一任する形で、外野が彼らの足を引っ張るということをしなければ、かなり安心できる。 大体、鳩山以来、「米国に距離を置き、中国に接近する」という方向を打ち出してきたのだが、中国は、尖閣でそれを裏切ったわけである。ならば、対外政策路線でも、「逆流」が始まる。雪斎は、幾度でも書く通り、集団的自衛権の政府解釈を見直すという決断を菅内閣で下せれば、それは、「普天