給食の時間は単に「食べる」だけでなく、担任教諭にとっては実に興味深い時間だという。授業から解き放たれた児童生徒からは、さまざまな素顔や人間関係、背景がうかがえ、この時間にいじめなどの問題の芽を察知する教員もいる。先生たちはどんな様子で、子どもたちと一緒に給食を食べているのか。福岡市博多区にある堅粕小学校の給食時間を見せてもらった。 【画像】受験生のいる保護者5か条、言ってはいけないコトバ 11月24日金曜日、3年生20人のクラス。エプロン姿の給食当番が食器や料理を教室に運んでくる。この日のメニューは福岡米のライスコロッケ▽野菜のスープ煮▽くるみパン▽みかん。ライスコロッケは新登場の献立だった。 担任の先生がまず、野菜のスープ煮を3皿分、器に盛る。当番はその量を手本に、順々に盛っていく。別の当番が手分けして配膳。袋入りのパンや牛乳も手際よく配っていった。 堅粕小では、学級分のおかずやご飯はひ