定例記者会見で新幹線殺傷事件などについて説明するJR東海の金子慎社長(13日、名古屋市中村区で)=中根新太郎撮影 東海道新幹線の車内で3人が殺傷された事件で、JR東海の金子慎社長は13日、事件後に初めての記者会見を名古屋市内で開き、新幹線車内の警備を強化する考えを示した。事件については「断じて許せない。勇敢に立ち向かって亡くなられたお客様にご冥福(めいふく)を、けがをされた方にお見舞いを申し上げたい」と述べた。 JR東海は、12日から車内を巡回する外部委託の警備員を増員した。今後、警察官の巡回の強化やスマートフォンで乗務員が情報を迅速に共有する仕組みの導入を検討する。事件の発生を乗客に知らせるため、車内放送の運用も見直す。ただ、手荷物検査の導入については「利便性を著しく損なうので困難」と否定的な見方を示した。 事件では、車掌ら乗務員と乗り合わせた社員計9人が乗客の避難誘導などに当たったが、