ロボットという言葉はこの戯曲で生まれて世界中に広まった。舞台は人造人間の製造販売を一手にまかなっている工場。人間の労働を肩代わりしていたロボットたちが団結して反乱を起こし、人類抹殺を開始する。機械文明の発達がはたして人間に幸福をもたらすか否かを問うたチャペック(1890-1938)の予言的作品 本書表紙カバーの紹介文より 「ロボット」の原点 本書はロボットの原点、というより、そもそも「ロボット」という言葉は、本書の著者カレル・チャペック(あるいは彼の兄)によって発明されました。あとがきに当時の新聞からの引用があります。 「その人工の労働者をどう読んだらいいのか分からないんだ」と、著者はいった。「もし、ラボルとでもいうと、どうも自分には本物らしくなく思えてね」 「じゃあロボットにしたら」と、画家は口に刷毛をくわえて、絵を描きながらいった。出典「リドベー・ノビニ」(人民新聞)1933年12月2
