【ワシントン白戸圭一、カイロ前田英司、ニューデリー杉尾直哉】リビア東部ベンガジの米領事館が襲撃され、クリストファー・スティーブンズ駐リビア米大使(52)ら4人が殺害された事件で、米下院情報特別委員会のロジャース委員長(共和党)は12日、「国際テロ組織アルカイダ系の顕著な特徴がある」と発言し、米同時多発テロ(01年)から11年の9月11日に合わせた攻撃との見方を示した。米政府高官も12日、記者団に「明らかに複合的な襲撃だ」と述べ、米連邦捜査局(FBI)がテロ組織の犯行も視野にリビア当局と合同捜査を始めたことを明らかにした。 ロイター通信によると、米政府は同日、トマホーク巡航ミサイルを搭載可能な駆逐艦2隻をリビア沖に派遣した。「リビア内の標的に対する将来の行動」を視野に入れた展開だという。海兵隊のテロ対策チーム約50人も現地に向かっている。