在トルコ米国大使館(アンカラ)は8日、米国での一時滞在に必要な非移民ビザのトルコ国内での発給業務について、無期限で停止すると発表した。トルコの治安当局が在イスタンブール米国総領事館の現地職員を逮捕したことへの「対抗措置」とみられる。米政府の決定を受けて、在米トルコ大使館(ワシントン)も8日、米国人に対する非移民ビザの発給業務の停止を発表した。 米国とトルコは北大西洋条約機構(NATO)の同盟国で、イラクやシリアで過激派組織「イスラム国」(IS)に対する掃討作戦で共闘している。だが近年は関係悪化が顕著となっており、対IS戦での不安要因になっている。 在トルコ米国大使館は8日に出した声明で、非移民ビザのトルコ国内での発給業務の停止に踏み切った理由について、「最近の事件を受けて、トルコ政府による米国の在外公館や職員の安全確保に対する責任を見直さざるを得ない。大使館と領事館への訪問者を少なくするた