男性看護師の活躍の場を広げるために活動する一般社団法人日本男性看護師会・発起人の坪田康佑さん(左)と一般社団法人Nurse-Men(ナースメン)・代表理事の秋吉崇博さん ジェンダー平等について考える新連載「ジェンダーバイアスと向き合う男性たち」。第2回目となる今回は、日本の医療現場における看護師のジェンダー問題に焦点を当てます。 厚生労働省が発表した資料によると、2022年末時点で、日本の看護師に占める男性の割合は8.6パーセントにとどまっています。 しかし看護に従事する男性の存在には歴史があり、仏教用語の「看病人」という名称で平安時代から記述があるほか、戦前で言えば「壮兵看病卒」「救助人」「看護人」などの形で活躍していました。 近年まで、女性=看護婦、男性=看護士という名称で呼ばれていましたが、2002年より性別にかかわらず「看護師」という名称を使うようになり、以降は男性看護師の就業者数