…中原昌也ほど囲いにくい作家は稀である。例えばあるウェブサイトで公表された中原作品の感想(第14回三島賞をきっかけに)には困惑気味にこう記されているー「中原昌也の小説jの面白さーとくに一定の長さを無理に確保しようとしたかに見える「あらゆる場所に花束が……」の面白さが私にはまったくわかりません。(中略)「いま、「中原昌也の小説は本当に面白いのか」という問いを私より明敏なみなさんに発してみて、その答えをヒントに中原昌也を読み直してみたい。」と提案する。(囲われない批評) kenzee教授「これは2001年の中原・青山真治の二作受賞のときのコメントだ。この浅田彰の問いにすが秀美と渡部直己がリアクションするのだが、このウェブサイトは現存していて、今もフツーに読める。武田氏はこれだけの論客にこれだけ歯切れの悪い文章を書かせる中原とはナニモノ!?と興味を持つ。すが秀美はミュージシャンだの映画監督だのに