ブックマーク / homepage3.nifty.com (2)

  • 幻のスターゲイト・コリドー

    ★キューブリック、その視覚的アプローチ    映画監督は、自己の内包するヴィジョンを可視化するために最大限の努力を尽くす。  しかし、己れのイマジネーションに忠実であろうとすればするほど、製作費や技術力、さらには製作期間という「商業映画」には欠かせぬ様々な“物理的制約”が大きな障壁となり、妥協を余儀なくされる。そのような状況の果てに至る軋轢のドラマもまた、映画というメディアの醍醐味と言えるのだが。  スタンリー・キューブリックという無比無双の天才作家も例外ではなく、己れのイマジネーションを優先するうえで創作上の現実的障害に遮られ、そのことに対する抵抗感が人一倍強かった映像作家といえよう。  これは傀儡監督に留まり、作品の全権を握ることができなかった『スパルタカス』('60)以降、プリ・プロダクションからパブリシティまでを個人で統括する姿勢に顕著だが、なかでも自らの代表作であり、

  • 石原慎太郎

    石原慎太郎を精神分析する 週刊朝日別冊「小説トリッパー2001年秋季号 石原――どういう専門ですか。 斎藤――最近話題になっている「ひきこもり」という現象がありまして、それを専門にやっています。いまそういう若者が非常に増えていて、ある調査によると百万人以上いるとも言われています。  石原さんは高校生の時、不登校されてたんですよね。 石原――そう。僕はひきこもらなかったほうだけど、もう学校は嫌だったね。教師が嘘ばかり言っているのがわかったし、あの頃から学校は偽善的だった。感性なんて全く認めない環境でしたから。 斎藤――ちょっと意外だったのは、そのころから偏差値至上主義的な風潮があったんでしょうか。石原さんも東大に行くように教師から勧められたりしたそうですね。 石原――偏差値のメカニズムについては詳しくわからないけれども、いずれにしても、俗物主義的で、画一的な人間

  • 1