タクシーでの感染防止対策として、エアコンの外気を取り入れる機能を使うのが効果が高いとして、国土交通省は、タクシーの業界団体を通じて、エアコンを活用した換気の徹底を要請しました。 国土交通省は神戸市にある理化学研究所などが、最新のスーパーコンピューター「富岳」を使ったシミュレーションで、タクシーの感染防止対策について改めて検討しました。 シミュレーションは、運転手と乗客2人、運転席側と後部座席との間に間仕切りを設置し、窓を閉めたという想定でエアコンの効果を分析しました。 それによりますと、外気を車内に取り入れる機能を活用すると、車内の空気は1分半程度で外気と入れ代わり、1人当たりの換気量はオフィスの2倍から3倍程度確保されていることがわかりました。 風の量を最大にすると、車内の空気が外気と入れ代わるまでの時間は、半分の45秒程度になります。