話題のライトノベルの魅力を担当編集者が語る「ラノベ質問状」。今回は、「キノの旅」(時雨沢恵一著、黒星紅白画)です。アスキー・メディアワークス電撃文庫編集部の吉岡雄介さんに作品の魅力を聞きました。 −−この作品の魅力は? この作品は、旅人のキノと、その相棒で言葉を話すモトラド(注:二輪車。空を飛ばないものだけを指す)のエルメスがさまざまな国を巡る短編連作です。彼らが旅の途中で3日間だけ滞在する国々では不思議な習慣や奇妙な登場人物が数多く登場します。思わずニヤリとしてしまう風刺の利いたお話、ほっこりする温かいお話、背筋の凍るような恐ろしいお話など、収録されるお話のバリエーションが豊富だという点も多くの読者の方に愛されている要因かと思います。キノとエルメス以外にも、シズ・陸・ティーや、師匠とその相棒、フォトとソウといった多彩で個性的なメンバーたちのお話にもご注目いただければと思います。もちろん、