◇中心部空きビル活用 チョコ餅、納豆…便乗商戦も 30年以上続く日本最大規模の同人誌即売会「コミックマーケット」(コミケ)が来年3月下旬、水戸市中心部で開催される。沖縄以外では初の地方開催で、市街地の空洞化を懸念する市民グループが街おこしにつなげようと誘致した。主催者側は2日間で4万人以上の参加者を見込む。「オタクの祭典」を商機とみる地元企業は新商品開発など便乗商戦をスタート。一方、行政は集客力に期待を寄せながらも、性描写など固有の問題もあるため、遠巻きに見守っている。【八田浩輔】 コミケはアニメや漫画、ゲームなどの同人サークルがオリジナルの同人誌や人気作品のパロディーを販売する催し。通常は年に2回、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれており、90年代後半からは50万人前後を集客。自動車やゲームの展示会を上回る国内最大級の屋内イベントに成長した。 水戸では大部分が空き店舗となっている旧