食肉、ハム・ソーセージ業界首位の日本ハムは29日、今年の中元と昨年の歳暮で計1万6551個の商品のすり替えがあったと発表した。注文を受けた詰め合わせ内容の商品在庫が不足していた場合、担当者が勝手に別の商品に詰め替え出荷していたという。すり替えの結果、8割以上で注文品よりグレードアップしていた。例えば、ボンレスハムより割高なロースハムにするなどしていたという。 すり替えは全国36の出荷拠点のうち西宮(兵庫県)、広島、仙台、玉戸(茨城県)の4カ所で発覚。ハムやベーコンのギフトセットで出荷の遅れを防ぐため、注文商品に欠品があっても工場に発注せず、在庫分を詰めていたという。注文より安い商品にすり替えたのは玉戸のみで2273個(差額は約37万円分)、高い商品は1万4278個に上ったが差額は算出していない。 今年8月、従業員の申告で発覚し、日ハムは事実関係を消費者庁に報告していた。大阪市内で記者会