水中毒(みずちゅうどく、英語: water intoxication / water poisoning)とは、過剰の水分摂取によって生じる中毒症状であり、具体的には低ナトリウム血症や痙攣を生じ、重症では死亡に至る。人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は、毎分16mLであるため、これを超える速度で水分を摂取すると、体内の水分過剰で細胞が膨化し、希釈性低ナトリウム血症を引き起こす水中毒に陥る。 症状[編集] 血液中のナトリウムイオン濃度の低下に伴い以下の症状が生じる。 135 - 145mEq/L - 基準値 130mEq/L - 軽度の疲労感 120mEq/L - 頭痛、嘔吐、精神症状 110mEq/L - 性格変化や痙攣、昏睡 100mEq/L - 神経の伝達が阻害され呼吸困難などで死亡 原因[編集] 水分の過剰摂取によって血液が希釈されてナトリウムの濃度が低下し、低ナトリウム血症を発症するこ