2009年08月01日19:30 カテゴリ書評/画評/品評Love 感無量 - 書評 - アイの物語 「人もまた沈黙せず」を読んですぐ入手して、あまりにすごいのですぐには書評できず、[文庫版が出たら書評]の脳内タグを貼っておいたのに、3月に出ていたとはorz。 アイの物語 山本弘 現時点における、マイベストフィクション。 本書を読まずして、もはや物語は論じ得ない。 本作「アイの物語」は、物語であると同時に物語論であり、そして物語の物語であると同時に、虚数単位iの物語であり、一人称単数Iの物語であり、そして愛の物語である。 目次 プロローグ (level 0) インターミッション 1 (level 0) 第1話 宇宙をぼくの手に (level 2) インターミッション 2 (level 0) 第2話 ときめきの仮想空間 (level 2) インターミッション 3 (level 0) 第3話
2009年02月24日00:05 カテゴリ書評/画評/品評Love サイバーパンク2.0、まさかの訳出! - 書評 - アッチェレランド S-Fマガジン新編集長清水様より直献本大御礼。 アッチェレランド Charles Stross / 酒井昭伸訳 [原著:Accelerando] 初出2009.02.19; 販売開始まで更新 原著は 404 Blog Not Found:Cyberpunk 2.0 - 書評 - Accelerando で紹介したのですが、まさか訳出されるとは! そして、その解説を私が書くことになるとは!! 本作「アッチェレランド」は、こんなお話。 Amazonの内容紹介より 〈ギブスンの鮮烈×クラークの思弁〉英国SF新世代の旗手が描出する、〈特異点〉を越えた人類の姿! 時は、21世紀の初頭。マンフレッド・マックスは、行く先々で見知らぬ誰かにオリジナルなアイデアを無償で提
2009年11月14日05:00 カテゴリ書評/画評/品評Love 全てがF(ree)になる? - #書評_ - 自由をつくる 自在に生きる 集英社新書編集部より献本御礼。 自由をつくる 自在に生きる 森博嗣 著者のミステリィ(著者風の表記)にはいまいち乗れない私も、本書は納得づくしであった。著者のノンフィクションとしてはこれが一番だと弾言する。 自分の「手口」とここまで同じだとは。 本書「自由をつくる 自在に生きる」は、建築工学者を経て作家となり、そしてますます自由人としての風格を強めている森博嗣による、自由論兼自由術。 目次 まえがき - 「自由」に対する誤解 1章 人生の目的は自由の獲得である 2章 他者からの支配、社会からの支配 3章 身近に忍び寄る支配 4章 支配に対するレジスタンス 5章 やっかいなのは自分による支配 あとがき 「手口」にかんしては「ここまで似ている」と書いたが
2009年10月21日06:00 カテゴリ書評/画評/品評iTech (iPhone|iPod Touch)オーナー必携! - #書評_ - iPhone情報整理術 著者より献本御礼。 iPhone情報整理術 堀正岳/ 佐々木正悟 「何匹目のどじょうだよ」と思いつつ読んだら、なんとどじょうどころか大ナマズだった。それも震源地となる大きさ。 iPhone/iPod Touchをお持ちの方、本書を読みながら使ってみて下さい。読了前に元が取れます。まだ持っていない方、本書も入手して下さい。確実に元が取れます。何ならアップデートされたばかりのiMacかMacBookを「母艦」としても購入しても大丈夫、元が取れます。 本書「iPhone情報整理術」は、 iPhone ないし iPod Touch を、コストセンターからプロフィットセンターに変える一冊。そう。本書のノウハウを使えば、iPhoneが「儲
仕事で文書を書く必要がある人は「理科系の作文技術」(ISBN:9784121006240)を読むべきだ。 ここでいう仕事で書く文書というのは他人に読んでもらう文書をさす。他人に読んでもらうことを前提としないメモの類や狭義の日記などはこれにあたらないので、どう書こうが構わない。他人に読んでもらうことを前提とした文書は、相手に内容が伝わらなければ意味がないのだから、間違いなく相手に通じるように表現しなければならない。 小説、詩などの文学作品は、ここでいう「仕事で書く文書」に含めないことにする。文学作品と対比して、仕事で書く文書の特徴はどこにあるのか。それは、読者に伝えるべき内容が事実と意見にかぎられていて、心情的要素を含まないことである。 仕事の文書を書くときの第一の原則は、「必要なことは洩れなく記述し、必要でないことは一つも書かない」ことである。何が必要かは目的により、また相手の要求や予備知
シゴタノ!読書塾Vol.1 結果発表 第一回シゴタノ!読書塾の選考委員に参加させていただきました。いやあ、楽しかった! こんな本が、こんな書き方があるんだと、選んでいる側として楽しかったです。 選ぶ側にいるのはたいへん恐縮で、自分も参加したいくらいなのですが、今回の「堀」賞は、先日も紹介した Ko’s Style の「仕事がつまらなく感じた時にできる3つのこと」という記事です。おめでとうございます! ところで書評にもいろんなスタイルがあって、急に書けといわれても困ってしまうのではないかと思います。「良い書評って、どんなのだ!」というわけです。 私自身文章修行中の身の上で偉そうなことが言えるものではないのですが、少なくともシゴタノ!読書塾の「堀賞」を狙う上で、ここさえ押さえておけばかなりの確率で選ばれるというポイントが4つほどあります。ここさえ押さえれば私は少なくともコロッとおちます。 今回
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