学術書の電子書籍化、というのはなかなか容易ではない、ということを申し上げてきた。 これは、学術書が電子書籍化できないということをいいたいのではない。テキストが流れたり、文字の大きさを変化させたりするようなこと、すべてをすっぽりあきらめて、InDesignで組版した上で、pdfでデータを作るということは比較的容易である。pdfを書き出す時に特殊のフォントの埋め込みまでするとデータが重くなってしまうけれども。フォントの埋め込みが必要なのは、本文の明朝体の書体を固定したいということではなくて、発音記号など、普通のパソコンにインストールされていない場合には、データに組み込んでいないと表示できないから。 電子書籍というからには、画面の状態によって、フローし(流れ)てほしいと思うわけです。pdfでいいのなら、ディバイスはpdfリーダーであれば、よいということになる。 もし、テキストを活かして電子書籍を