ヨルダン川西岸マサーフェルヤッタのジンバ村の住民ら(2022年5月9日撮影)。(c)HAZEM BADER / AFP 【5月16日 AFP】イスラエル最高裁は、軍が1980年代初めに射撃演習場にすると宣言したヨルダン川西岸(West Bank)のマサーフェルヤッタ(Masafer Yatta)地域からパレスチナ人約1000人を立ち退かせることを認める判断を下した。 マサーフェルヤッタはヨルダン川西岸のヘブロン(Hebron)の近くにある農村地帯で、面積は約3000ヘクタール。1967年の第3次中東戦争(Six-Day War)でイスラエルがヨルダンから奪って占領した。 1999年に約200世帯が提訴して裁判が始まった。同地域の八つの村の住民らが、立ち退きを求める政府と20年以上も法廷闘争を続け、イスラエルで最も長く続いた裁判の一つとなった。 イスラエルは1967年からヨルダン川西岸を占領