「馬車馬のように働く」は脇目もふらずに働くことを例えた表現です。 馬車馬は視野を狭めるブリンカーという馬具を装着しています。周囲に気を散らさないために用いられているもので、競馬でもよく見かけるこれ。 左右の視界が遮られるため、物理的に脇目がふれなくなります。 馬の視野は350度と広く、動いているものに反応しやすい性質があります。ブリンカーを装着すると余計な情報が遮断されて馬の気が散るのを防げます。 視界が狭くなることを気にする馬もいますが、ほとんどの馬は見えないものは「ない」ものと考えるようです。 馬の両目で捉えられる範囲は60度と限られているため、視野を制限することで、両目でものを捉えさせやすくする効果もあります。 馬の目 馬の視野は350度 ブリンカーは馬術競技では用いられませんが、競馬、馬車引き、農耕作業をする際に多く使用されます。 視野を制限する範囲は目的や馬によって異なりますが、