タグ

ブックマーク / koshian.hateblo.jp (5)

  • バラモン左翼とビジネスエリート右翼に分断された「ぼくたち」の物語 - 狐の王国

    市民感覚としての白饅頭、知性主義の限界、経験の抹殺 という記事がすばらしかったので読んでもらいたいと思いつつ、これはピケティの言う「バラモン左翼とビジネスエリート右翼」の問題だなとつくづく思ったのでここに少しそのへんの話を書いておこうと思う。 バラモンというのはインドのカースト制度の頂点にいる司祭階級の人々のことだ。バラモン左翼というのはそういう「上位」にいる左翼のこと。古い人には「そんなバカな」と感じられるかもしれない。昔は左翼といったら資家から労働者を守る人々であり、カーストの頂点にいることなんて考えられなかったからだ。 だが現実には給与や社会的地位の高い新興企業や学術機関に勤め、環境問題やジェンダー不平等など意識の高い問題に取り組むことを是とする「左派」はごまんといる。彼らは努力してそれなりの地位を獲得しただけあって、新自由主義的な感覚を持っている。「努力すれば自分たちのように豊か

    バラモン左翼とビジネスエリート右翼に分断された「ぼくたち」の物語 - 狐の王国
  • 漫画とアニメの動き表現が違うということも知るべき - 狐の王国

    どうやら「安彦良和は動きがかけない」と言われたという話が盛り上がってて内容的にも漫画好きの俺としてはたいへん気になるものだった。安彦良和氏は美麗な絵を描くイラストレーターであり、アニメーターでもある。彼に動きがかけないと言うのはたいへんな勇気がいる話であろう。 いしかわじゅん氏「安彦良和は動きがかけない」⇒安彦氏「アニメーターの僕に、動きが描けないだって?」(「王道の狗」白泉社版4巻から) - 見えない道場舗 実際のところ、漫画家としての安彦良和氏に動きが書けているかどうかについてここで論評するつもりはない。俺はただのオタクであるし、プロの仕事にそうケチをつけるものではないからだ。ただ、漫画とアニメは動き表現が違う。そのことだけはわかっているつもりである。俺の分かる範囲で申し訳ないが、ちょっとこのもやもやを吐き出させてもらおう。 ひとつの絵としての動き表現については以下の記事が大変詳しい

    漫画とアニメの動き表現が違うということも知るべき - 狐の王国
  • 「萌え絵」と呼ばれるスタイルがジャポニズムを超える日 - 狐の王国

    なにやら近年、「萌え絵」をポルノだと認識してるおかしな弁護士だの社会学者だの大学教授だのが跳梁跋扈している。司法試験に受かったり学者になるだけの知力がありながら、たかだかこの40〜50年程度のオタク文化について調べもしないという態度は褒められたものではない。とはいえまとまった書籍があるかというと、特に「萌え」に関してはちょっと思い当たらないので、夜中にツイートしたものを下地にちょっと書き残しておく。 クィアとしてのオタク そもそもオタクというのはある種のクィアであった。クィアというのはセクシャルマイノリティに代表される、標準的な異性愛規範から外れた人たちのことである。「少年漫画を読む女と少女漫画を読む男」たち、それがオタクであった。彼らは中高生や大学生、あるいは社会人となっても、子供向けの漫画を読み、アニメを見続けていた。それも男性は女児向けの、女性は男児向けの作品に夢中になっていた。当時

    「萌え絵」と呼ばれるスタイルがジャポニズムを超える日 - 狐の王国
  • なぜ日本は高度教育を受けた高機能人材を排除したがるのか - 狐の王国

    「学芸員はがん。連中を一掃しないと」 山地方創生相 という記事。さすがにひどすぎて はてなブックマークでもぼこぼこにコメントされてるのではあるが、さてこの発言、既視感があると思わなかっただろうか。 よくわからないのだが、なぜか日の組織は官民問わず専門家というものを軽視する傾向がある。GoogleApple のような高度教育を受けた人材を活かした企業というのもほとんど見られないし、先日も3倍以上の報酬を提示されて香港に転職した人が話題だった。 新聞が書く記事は専門家が見たら笑っちゃうような間違いだらけだし、かといって専門家の監修を呼ぶということもない。政策提言などを見てもエビデンスを無視したおかしな「専門家」が跳梁跋扈している。 思い起こしてみると、日の大企業が崩壊して外資に買われた途端に黒字化できたり、経営危機になぜか優良部門を売却しようとしたり、どうも国内トップの判断がおかし

    なぜ日本は高度教育を受けた高機能人材を排除したがるのか - 狐の王国
  • 自分自身の価値は、自分には定められない - 狐の王国

    俺ははてなブックマークが好きで、おもしろかったブログの記事やらなにやらをどんどんブックマークしてる。タグを辿って前に見た記事にすぐ辿り着けるし、何よりウェブ上のリンクになるから、普通にGoogleなんかで検索してもその記事が出てきやすくなるので便利だ。 そこにコメントをつけることがある。記事を書いた人間へのメッセージを兼ねる事もあれば、たんに自分用のメモの事もある。人に紹介するための文であることもあれば、検索するときのキーワードをコメントに織り込むだけということもある。 先日、そんなはてなブックマークコメントで「ウェブの情報を消すのは害悪」だと書いた。それについて社交辞令程度の説明を求められたのだが、いまさらそんなこと書くのもねえ。90年代からさんざん議論されて来た事だし、当時よく言われた「リンク先が消えてるときのがっかり感」だけでも充分害悪だと言い切っていいだろう、くらいのこと思ってる。

    自分自身の価値は、自分には定められない - 狐の王国
  • 1