駒大、資産運用損失154億円 キャンパス担保で穴埋め2008年11月19日印刷ソーシャルブックマーク 駒沢大深沢キャンパスの土地建物も銀行融資の担保になった=東京都世田谷区深沢6丁目東京・世田谷の住宅街にある野球部のグラウンド。この土地建物も銀行融資の担保になった 駒沢大学(東京都世田谷区)が資産運用で始めたデリバティブ取引で、150億円を超える損失を出していたことが18日分かった。損失穴埋めのため今月、キャンパスの土地建物やグラウンドを担保に多額の銀行融資も受けている。大学側は事態を重く見て、17日付で調査委員会を設置。文部科学省も報告書の提出を求めた。 世界を覆う金融危機の影響が、大学経営にまで広がった。大学の説明によると、問題のデリバティブ取引は、主に金利などを交換する「金利スワップ」と「通貨スワップ」の2種で、昨年度、外資系金融機関2社と契約したという。契約額は、日本円で約100億
世界的な金融不安の影響により、駒沢大学(東京都世田谷区)が資産運用で行ったデリバティブ(金融派生商品)取引で154億円の損失を出していたことが19日、わかった。 駒大は学内に調査委員会を設置し、損失が発生した経緯の調査に乗り出した。文部科学省も、報告書の提出を求めている。 駒大によると、問題の取引は昨年7月、大学理事会の了承を得た上で、外資系金融機関3社との間で行われた。資産運用としてのデリバティブ取引で、総額は110億円にのぼった。 ところが、金融不安の広がりにより、今年3月末の昨年度決算時点で53億円の評価損を抱えることになった。その後も好転する兆しが見えず、金融危機が決定的となった後の先月下旬、すべての契約を解除。最終的な損失額は154億円に上った。 駒大は今月2日、世田谷区内の野球部グラウンドなどを担保にみずほ銀行から110億円の融資を受け、5日に3社に対する清算を終えた。今月17
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