ミュージシャンの形態模写、作詞作曲モノマネなどを得意とし、昨年アルバム『推定無罪』でスピードスターレコーズよりメジャーデビューしたアーティスト。音楽ファンからの注目も高まるマキタスポーツ氏が、1月30日に『すべてのJ-POPはパクリである (~現代ポップス論考)』を出版した。 同著では、過去のヒット曲たちに共通している楽曲の構造や歌詞などを分析し、彼独自の視点から言語化しているマキタ氏。今回は「印象批評」と「構造分析」をミックスさせた視点から、"ヒット曲の法則”をユーモラスに語っていただいた。 なぜ、カノン進行は一発屋を生むのか? ――まずは同著で一番重要なキーワードでもある「カノン進行は一発屋を生む」という言葉について マキタスポーツ(以下、マキタ):カノン進行は300年ほど前、バロック音楽の時代から存在するコード進行で、ヨハン・パッヘルベルという、バッハの師匠筋にあたる方が作ったもので
![「ポップスには種も仕掛けもある」マキタスポーツが語る“ヒット曲の法則”](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bd482f00fe708240c9e507d4b3909dbdda682d70/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Frealsound.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F05%2F20140327-makita7.jpg)