キリンビールは24日、地ビール最大手のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)に出資し、生産の4割を請け負うと発表した。売り上げを伸ばすヤッホーと原材料の調達や物流を共通化して連携を進め、今後力を入れていく地ビール市場での地盤固めを急ぐ。 キリンは十数億円を投じ、「よなよなエール」などのブランドで知られるヤッホーの株式の33・4%を10月中に取得する。第三者割り当て増資を引き受けるほか、ヤッホーの親会社である星野リゾート(軽井沢町)からも株を買う。 ビール系飲料全体の市場は縮んでいるが、味や色が多彩な地ビールは高めの価格でも若者や女性に人気があり、伸びている。富士経済によると、全体の2%弱にあたる約360億円に達したもよう。ヤッホーは近年の売上高が4割増のペースで増えており、生産力強化が課題になっていた。 キリンはほかの地ビールメーカ… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお