ジャズミュージシャンが奏でる新たなヒップホップ - コモン<Black America Again>とロバート・グラスパーのピアニズム 何度聴いてもグッとくる。 《政治的な強いメッセージがあるから》ではなくて《音楽がすごく強いし、切実でヒリヒリしていて、同時に非常に美しいから》だと思う。音自体がコンシャスなんだよ。そこでやっぱりロバート・グラスパーのピアノがすごいなと。 その場で最も適切なフィーリングを当たり前のように奏でるって実はとんでもなくスゲーことだよなと思うし、ここに(=今、2016年のアメリカに)必要なピアノは過去のレコードからは抜いてこれないよなとも思う。今の感情は、昔の公民権運動のころの音源ではなく、今を生きている誰かが新たに奏でるしかない。それを奏でられるのはグラスパーだったということだろう。 ヒップホップにとって生演奏の重要性が増したのは、そういうことも関係があるんじゃな
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